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扇子の起源と歴史

日本生まれの文化扇子は中国から伝わったものではなく、平安時代初期の日本で発明されました。
始まりは木札のメモ帳文字を書き留める木札(檜扇・ひおうぎ)を重ね、端を留めて開閉可能にしたものが原型です。
男性の「メモ帳」から女性の「気品」へ初期は宮中の男性が儀式やマナーをメモする道具でした。のちに美しい絵が描かれ、女性の装飾品へと発展しました。紙の扇子(蝙蝠扇・かわほりおうぎ)の誕生平安時代中期、片面に紙を貼った夏用の涼をとる扇子が登場しました。逆輸入と世界への広がり鎌倉時代から室町時代に中国へ輸出され、両面貼りの技術が加わり日本へ戻りました。
その後、シルクロードを経てヨーロッパへ渡り、貴族の女性の間で大流行しました。「末広がり」という縁起のよさ扇子は広げた時に先端が広がる形状から、「末広(すえひろ)」とも呼ばれます。子孫繁栄・商売繁盛「未来に向けて次第に栄えていく」という意味を持ちます。人生の発展次第に視野や可能性が広がる様子を表し、大変縁起が良いとされています。
贈り物や儀式に使われる理由縁起の良さから、扇子は日本の様々な人生の節目や伝統芸能に深く関わっています。お祝いの定番結婚式(披露宴)、成人式、長寿のお祝い(還暦や米寿など)の引き出物に選ばれます。茶道・香道での結界茶道では、自分の前に扇子を置くことで「相手への敬意」を表す結界(境界線)とします。芸能の小道具落語では箸や筆に見立て、日本舞踊や能楽では感情や情景を表現する重要な道具です。



